チェスキークルムロフは年末でも結構楽しめた話と、プラハの観光スポットは元旦でも時短で営業していた話
2025.12.31
今日は「世界で1番美しい街」とか「ヨーロッパで1番美しい街」と呼ばれているチェスキークルムロフへ向かうことにする。Na Knížecíというバスターミナルから9時に出発するバスに乗るので、まずはその近くのAndel駅までメトロで向かう。ホテルのすぐ隣がメトロのNáměstí Republiky駅という便利さ。チェスキークルムロフ行きのバスが出るバスターミナルは、結構広いので乗り場を探すのに苦労した。中国人らしき女性二人連れに、チェスキー行きのバス乗り場はここで合ってるか聞かれるが、聞く相手を間違えていると言わざるを得ない。バス停に小さな字でČeský Krumlovと書いてあるから、合ってるとは思う。若干不安だったが、ちゃんと合っていた。バスのチケットはバス会社のアプリで買い、QRコードを見せて乗車する。
チェスキークルムロフに到着したのは11時40分。今日は曇り空で雪がちらついている。手袋と帽子なしでは外を歩けないほど寒い。


若干凍えながらバス停から街まで少し歩くと、可愛いことで有名なクルムロフ城の塔が見えてくる。街並みも、少し雪を被った赤い屋根が連なっていて美しい。田舎の小さな街なので、建物が天才的な可愛さだ。都会のプラハとはまた違った雰囲気の美しい街並みで、こちらもテーマパークに迷い込んだ気分になる。
特にスヴォルノスティ広場にはクリスマスマーケットが出ていて、木でできた温かみのある小さなメリーゴーランドもあって、なんというか完璧だ。

大晦日にも関わらず結構人通りがあり、お店も空いている。ギフトショップは手作りの雑貨を扱う店が結構あり、心惹かれるものが今までで1番多かった。


ジンジャークッキーのオーナメントを買ってお店から出ようとすると、私と入れ違いに猫が店内に駆け込んできて、お店のヒーターの上に座り込んでしまった。お店の人も驚いていたので、別にこの店の猫ではないようだ。外はかなり寒いので、猫も中に入りたかったのかもしれない。
可愛い街を歩きながら、クルムロフ城へ向かう。街から橋を渡ってすぐ、崖の上に城がそびえ立っているのを見ることができるが、本当にファンタジーの世界に迷い込んだかのようだ。夏に来れば城の中にも入れるが、冬はやっていない。しかし冬でも城の敷地に入ることはできるので、全く何も観光できない訳ではない。


クルムロフ城の壁には、だまし絵の技法を使って立体的に見えるように絵が描かれているのが面白い。城の敷地を通り抜け、クロークの橋を渡り、街が一望できる場所まで辿り着く。この時期は屋根に雪が積もっていて、冬らしい街並みを楽しめるが、青空の下で赤い屋根が連なっている様子を、夏に来て見るのも良いかもしれない。

城を降り、先ほど渡ったクロークの橋の全体像を見ることができる場所に行くことにする。クロークの橋は橋の上に3階建ての建物がくっついてたり、水道橋みたいな見た目をしている。かなり特徴的な形をしていて面白い。

橋の下を通って再び街中に入り、アンティークショップを覗いたり水車のある家にテンションが上がったりした。


あとは、チェスキークルムロフで見ておくものとして、聖ヴィート教会がある。こちらも塔が可愛いことで有名だ。教会の中も、ピンクのアーチがあったりしてなんとなく可愛い。


クリスマスマーケットまで戻ってきたので、チェコのお菓子トルデルニークを買い食いしている。棒の周りにケーキ生地を巻き付けて直火で焼いたお菓子で、形は穴が大きいコルネだ。カリカリしていて結構美味しい。ひと口かじる事に、たっぷりまぶされた砂糖が口の周りを汚し、服の上にもボロボロと零れていく。

チェスキークルムロフで見たいものは見れたので、バスで戻ることにする。可愛い街並みをもう一周しても良いが、寒すぎるからだ。15時発のバスに乗り、17時45分にプラハに戻る。
さて、すっかり忘れて過ごしていた帰りのフライトの件だが、GoToGateから今になって「フライトが差し迫っているので自分で航空会社に連絡してください」とメールが来た。やはりGoToGateはダメだ…。この1週間何をやっていたんですかね??フライトが差し迫るまで放置していたのはおたくではないんですかね??こうなったら、この便はキャンセルし、別の便を取り直すことにしようと思う。ちょうど、プラハでまだ観光したい場所があり、フライトの時間を遅らせたいと思っていたところである。私はGoToGateのチャットサポートで、航空会社の都合で欠航になったのでキャンセルしたいと連絡した。嘘は言っていない。エアチャイナの都合で北京~関空のフライトがキャンセルになっているからである。程なくして、航空会社が欠航していることが確認できたので、キャンセル対応に応じるとの連絡が帰ってきた。よしよし、GoToGateのやることなのでまだ油断はできないが、これで理論上お金は返ってくるはずだ。名前を間違えた不運に欠航の不運が重なり、なぜか幸運になるという不思議な現象が起こっている。新しく予約した便は、アシアナ航空の18時30分発の便だ。ソウルで乗り継ぎし、2日の18時5分に関空に着く。良いではないか。
帰りのバスに揺られていると、夕方の16時頃、日本では新年になったらしい。結構時差があるようだ。
プラハに戻り、Havelská Korunaというレストランで夕食をとることにする。このレストランは、旧共産主義時代、配給制だった食堂のシステムを今も体験できる場所だ。

入口で伝票をもらい、大学の学食みたいにトレイを持って列に並び、パネルに表示されたメニューの番号をカウンターで伝える。そして伝票に注文した料理をチェックしてもらい、かわりに料理を受け取る。支払いは帰る時に伝票を渡し、クレカなどで支払うという方式だ。なかなか面白いし、味も普通の学食ぐらい美味しく、安い。私が頼んだのはシュニッツェルという薄く伸ばした豚肉のフライだ。付け合せは、大量の茹でたじゃがいもか、大量のポテトサラダか選べたので、ポテトサラダにしておく。シュニッツェルも巨大でポテトサラダも大量なので、1品で満腹になってしまうが、デザートも注文できる。なお、アルコールが飲めるならチェコビールも安く飲める。120CZKで満腹になったので、コスパは最強だった。
食べた後は、ギフトショップを覗きながら旧市庁舎広場を抜け、ホテルに戻る。新年がすぐそこだからか、広場ではチェコ語で歌いながら踊っている人の集団がいたり、ステージでライブをやっていたりする。ホテルのレストランでも、ライブを聴きながらコースディナーをいただくことができるのだが、なんと8万円ぐらいする。8,000円だったら参加したが、高すぎるので見送った。
部屋に戻り、紅茶をいれて飲みながら寛いでいる。2人部屋を1人で使っているので、広いベッドを泳ぐように寝そべっている。
今年の年末年始はものすごく充実したものになった。味を占めて毎年の恒例行事になってしまうかもしれない。

2026.1.1
今日はちょっと遅めに起きた。8時ぐらいに朝食を食べ、旧市庁舎広場を散歩したあと、部屋でごろごろしている。これは別に怠けている訳ではなく、1日は観光施設が空くのがだいたい12時からなのだ。ホテルのチェックアウトも12時なので、12時までベッドの番人をした後、まずはミュシャ美術館に行くことにする。


ちなみにミュシャ美術館は2種類ぐらいあるが、私が行ったのはMucha in Palace Kaunitz Museumという美術館の方だ。こじんまりとした美術館なので、ミュシャが好きとかでない場合は、わざわざ行かなくてもいいかもしれないが、ミュシャが好きなら楽しめる。つまり、美術館を3周するぐらい楽しめた。
その後、ハヴェル市場を冷やかしに行く。1日でもやっていてくれて良かった。この市場は完全に観光客向けと思われ、地元の人も買い物に来るようなローカルな雰囲気は全くない。しかし市場の周辺にはギフトショップが集まっており、センスのいいお店もあって結構楽しい。木製品の雑貨を扱うお店で、プラハのクリスマスオーナメントを購入した。自分用と友人用だ。いよいよ我が家にもツリーを導入しなければ。


市場を一周したあとは、メトロと路面電車を乗り継いで、ストラホフ修道院へ向かう。ここはプラハの中心地から少しだけ離れているので、行けるかどうか微妙だったのだが、フライトの時間を遅らせたおかげで行けるようになった。ここは、クレメンティヌムでも見たような美しい図書室があることで有名で、行くことができて本当に良かった。

修道院に着くと、図書室の入口には長蛇の列ができている。しかも、進みが遅い。これは1日で短縮営業だからなのか、普段からこうなのか分からないが、結局入るのに1時間もかかってしまった。ようやく入口にたどり着くと、30センチ以上のリュックサックはチケットオフィスのクロークに預けるようにと注意書きがある。私のリュックサックはどう見ても30センチ以上だが、欧米人と比べ体格が小さいので、目の錯覚で小さく見えないだろうか。もし預けないと入れないなんて言われたら、またこの列に並ばないといけない。しかも列はどんどん長くなっている。周りを見渡すと、大きめのリュックサックを背負っている人も結構いる。なんとかなることを祈りつつ、受付でチケットを見せると、何も言われず入ることができた。良かった。気合いでもう1時間並んでもいいが、さすがにフライトの時間に間に合わなくなりそうだったから本当に良かった。


さて、肝心の図書室は本当に美しかった。この空間にいると、魔法が使えそうな気になってくる。図書室は2つあり、それぞれ「哲学の間」「神学の間」と呼ばれている。どちらもバロック様式で作られており、細やかな装飾と天井のフレスコ画が見事だ。クレメンティヌムの図書室とどちらが美しいかというと、かなり良い勝負ではある。が、個人的にはクレメンティヌムの方が、ずらりと並んだ天球儀がファンタジー感を盛り上げるのに貢献している気がするので好きかもしれない。


ストラホフ修道院を後にし、再び路面電車とメトロを乗り継いで、プラハ中央駅hlavní nádražíに向かう。中央駅から空港行き直通バスに乗るためだ。
時間があれば、Sex Machines Museumという大人の玩具が年代順に展示されている博物館に行きたかったのだが、ストラホフ博物館の待ち時間が長すぎたので寄る時間がなくなってしまった。無理やり寄って、「大人の玩具を見ていて飛行機に乗り遅れた」という事態になるのは避けたいので仕方がない。しばらく話のネタには困らないだろうが、引き換えに失うものが大きすぎるからだ。誰かプラハに行くことがあったら、この博物館に行って、レビューしてきてほしい。
中央駅に着き、バスのマークの案内表示に従ってなんとなく進むと、なんとなくバス乗り場に着いた。AEと書かれているのが空港行きのバス乗り場だ。バスのチケットは、中で運転手から買うスタイルらしいが、どうやらバスのクレジットカード決済の機械が壊れてしまったらしい。私の前の乗客が、カードを5つ試したが全部ダメだったようだ。運転手はどこかに連絡した後、全員タダで乗っていいことになった。ラッキー過ぎる。みんな嬉しそうに「Thank you!」と言って乗り込んでいった。空港までは30分ほどで到着した。EU以外の国へ行く時のターミナル1と、EU諸国に行く時のターミナル2でバス停が別れているので、事前に確認しておくと良い。
帰国の悲しみに暮れながら、出国審査と保安検査を通過する。チェコは本当に良いところだった。
まとめ
ブダペストもプラハも、街並みは美しく、観光しやすく、物価は日本と同じぐらいで、ご飯も美味しい。今回の旅で訪れた場所について、注意点を挙げるとすると、ブダペストの地下迷宮とプラハの錬金術ミュージアムのチケットは現金のみである。 そして、ブダペストの国会議事堂とプラハ城は、事前にチケットをプリントアウトしておかないといけない。まあ、それぐらいだ。食べたものの中で1番美味しかったのはマンガリッツァ豚で、1番綺麗だったのはプラハの旧市庁舎広場だ。クリスマスマーケットの食事はかなり割高だが、ロマンがある。そんな感じである。
・ブダペスト
街並み:美しい。可愛い。
食事 :最高。マンガリッツァ豚の味が忘れられない。
物価 :日本と同じぐらい。高級品であるフォアグラやマンガリッツァ豚が名産なので、それを食べようとすると高くはなる。
・プラハ
街並み:やばい。全方位テーマパーク。
食事 :最高。牛肉のタルタル(タタラーク)はなかなか日本では食べられない。
物価 :こちらも日本と同じぐらい。しかし、ペットボトル飲料はかなり割高だった。
どちらも本当に良い街だったが、錬金術のロマンがある分、プラハに軍杯が上がるかもしれない。
チェスキークルムロフの街並みも、絵本の世界みたいで素晴らしかった。冬も良いが、一般的には赤い屋根が連なっている街並みが有名なので、それを見たいなら雪が降っていない時期に行った方が良いだろう。しかし冬はクリスマスマーケットというアドバンテージがある。悩ましいところだ。
実に充実した旅だったので、来年の年末年始もどこかに飛びたいものだ。

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