2024.4 台湾旅行記~その①~

台北市内の主要観光地を網羅し、大浴場付きの日系ホテルに泊まった話

2024.4.26

 今回の旅は前泊+2泊3日の台湾旅行である。
出発は19時50分発の便で、約3時間のフライトを経て、21時45分台北着となる。時差は、台湾の方が1時間遅い。
今回の旅は、同行者が夫ということもあり、3泊分のホテルや現地のツアー、観光の予定も事前にしっかり決めた上での安心安全ツアーだ。「全部現地で決めようぜ!」なんてことになった日には、同行者の胃にストレスで穴が空いてしまうだろう。
 前回グアム旅行に同行した友人からも、「同行者が旅行中体調不良にならないよう、気をつけるように」との忠告を受けている。この点について、友人には既に前科があるのだが、私はゆったり(当社比)旅を好む方であるので、友人と同じ過ちは犯さないだろう。
 フライトは夜発であるが、お互い丸1日年休をとり、昼過ぎまでゆっくり過ごすことができた。関空に行く前に、難波で少し早めの晩ごはんということで、鼎泰豊に寄ることにする。私は小籠包と牛肉麺とマンゴー杏仁豆腐を注文し、同行者は牛肉麺の代わりに鶏出汁の効いた麺を注文。本場の味と食べ比べてみるつもりである。牛肉麺は紅焼牛肉麺という種類で、真っ赤で辛そうなスープに入っていたが、やはり日本人向けに味が整えられているからか、さほど辛さは感じなかった。だが八角がほのかに香り、異国を感じさせる味わいだ。小籠包と杏仁豆腐はもはや日本人も慣れ親しんだ味だった。台湾でも食べるのが楽しみである。

 さて、空港での手続きはスムーズに進み、搭乗して離陸を待つばかり…となったところで、予定の時刻から20分程経っても飛行機が動く気配がない。中国語と英語と怪しげな日本語でアナウンスが流れるのだが、「遅れている理由」と「何分遅れるか」という肝心な情報だけが聞き取れなかった。機内で待つ間、謎のお菓子が配られる。食べてみると、素朴な味わいでカンパンに近く、口の中の水分が持っていかれるビスケットだった。結局1時間ほど遅れてから飛行機は動き始めた。

▲機内で配られた謎のお菓子

 今回、桃園国際空港からホテルまではMRTを利用するつもりである。本来の到着時刻は21時45分、電車の時刻などそこまでキッチリ確認せずとも、問題なくホテルに辿り着けるはずであった。ところが、フライトが大幅に遅れたことにより、終電を逃し、高いタクシー代を払う羽目になる恐れが出てきてしまったのである。離陸を待つ間、台北版電車乗換アプリで終電を調べてみると、タイムリミットは23時37分発であることが分かる。出国審査が長引かなければなんとか間に合うのではないか?と思われる時間だ。
 不安を抱えた3時間のフライトを経て、結局飛行機から降りることができたのは、ほぼ23時ちょうどであった。小走りでタラップを降りると、シャトルバスが待ち構えており、急いで乗り込む。走ること数分、ドアが開いた途端、人混みをかき分けて走る。方向も正確には分からないまま全力疾走し、訳も分からないまま渡された緑のカードを、動物検疫場で訳も分からないまま回収される。訳も分からないまま、それらしい入国審査の列に並ぶ。この列で合っているのか戸惑いながら並んでいると、親切なお姉さんが、日本人は並ぶ場所が違うと教えてくれた。「どこ!?どこ!?」と大パニックの我々に、「赤色」と日本語まで使って教えてくれたお姉さんがいてくれて助かった命がここにある。無事に入国審査を走り抜け、案内板のMRTの表示に従って、地下鉄の駅までさらに駆け抜ける。

 無我夢中で駅の改札前まで辿り着き、電車に乗るためのICカード自動券売機を発見。操作方法は中国語表示でもフィーリングで何とかなることが分かったが、500元紙幣までしか使えないこともわかった。関空の両替所では1000元紙幣のみの取り扱いであったため、自販機の利用を諦めた我々は、駅員事務室に突撃し、悠遊カードの写真をスマホで見せ、「two! 千!」と支離滅裂な言葉で駅員さんに訴えた。それでもなんとかカードを買うことができ、終電にも無事に乗ることができたのである。台北は飛行機を降りてから地下鉄の駅のホームまで、頑張れば30分で着くという発見をしてしまった。

 宿泊するホテルは日系ホテルの三井ガーデンホテル台北だ。台北駅で板橋線(板南線)に乗り換え、忠孝新生駅で下車し、3番出口から徒歩30秒で到着。フロントの人にパスポートを見せると、全部日本語で案内してくれるという親切設計である。そして部屋もとても綺麗。部屋にバスタブはなくシャワールームだけだが、24時まで空いている大浴場が利用出来る。もっとも今日は、ホテルに到着したのは日付が変わってからになってしまったため、仕方なく部屋のシャワーで済ませることにした。

▲ホテルの室内の様子

2024.4.27

 今日は台北市内の観光スポット7つを一気に回る丸1日ツアーを予約しており、9時30分にホテルにピックアップが来る予定である。
 眠い目を擦りつつ8時頃に起き、ホテルの朝食ビュッフェへ向かう。どんなに眠くとも、さほど空腹でなくとも、料金に含まれている以上食べなければならない。

▲このホテルを選んだ理由の一つは、朝食への評価の高さだ。
▲台湾で食べられる旬のフルーツが3種類並んでいて、
おそらくパッションフルーツやグァバではないかと思われる。

 メニューのラインナップは、洋食、和食、台湾料理が並んでいた。やはりまずは台湾料理らしきものを中心に選ぶことにする。味は悪くなかったが、魯肉飯がほぼ脂身の細切れ肉だったのは誠に遺憾である。ホテルの写真では塊肉が載っていたはずだが…。

 さて、今回のツアーは混載プランにしたのだが、ほかの予約が入らなかったのか、貸切状態であった。
 まず向かったのは中正紀念堂で、1時間に1回あるという衛兵の交代式を見学する。記念堂には蒋介石の銅像があり、衛兵2人が微動だにせず銅像を見守っていた。その交代式は、一糸乱れぬ動きが素晴らしい、軍隊らしいパフォーマンスであった。

▲記念堂へ続く階段は、蒋介石が89歳まで生きたことにちなんで、89段あるのだそうだ。
▲記念堂から眺める自由広場門
▲蒋介石のブロンズ像。像の蒋介石は少し微笑んでおり、
中国大陸のある西の方角を見ているらしい。
▲交代式の様子


 もっとも、交代式のタイミングは観光客でかなり込み合うようだ。綺麗な写真を撮るためには、人だかりができる前に現地入りして待機するか、人ごみをものともしない高身長が必要である。しかし、どちらも難しい場合でも、高身長のガイドさんがいれば、綺麗な写真を撮ってくれる。

▲1738年に建立された、台北市内最古の寺院。ご本尊は観世音菩薩だが、月下老人や関聖帝君など、1000体以上の神様が祀られており、ありとあらゆる御利益が網羅されている。

 次は龍山寺の見学である。かなりのパワースポットとしても有名だそうだが、中華式の装飾が施された寺院の、美術的な意匠の方に興味が向いてしまう。社殿の屋根や柱、いたるところに龍が掘られ、金箔が塗られている。コンクリート製の壁や金属製の柱があるのも、木造建築一択の日本の寺院とは違う点である。台湾式おみくじのやり方も教わったが、おみくじを引いてもいいかどうか、まず神様に尋ねて許可をもらう必要があるらしい。コウを投げ、裏と表が出たら許可が出たということらしい。同行者は無事おみくじを引けたようだが、私は今日はおみくじに相応しくないという判定になってしまった。早く写真が撮りたいという雑念しかなかったので、それを見透かされていたのかもしれない。

龍山寺の近くには、地元の人だけが行く小さな夜市があるらしいが、ガイドさんが言うには、治安が歌舞伎町か西成区とのことだった。遠目に眺める分には面白いかもしれない。

▲治安の悪い夜市
▲台北101の外観(上)と、昼食(下)

 昼食は、台北101のフードコートにて、魯肉飯のセットを注文した。豚のスペアリブを揚げたものと、青菜炒めと、魚団子のスープも付いてきた。台湾ではお水やお茶がサービスで付いてこないところが多いというが、台湾人は食事中にお茶や水を飲む習慣がなく、かわりにスープで水分補給をするらしい。しかし、スープは薄味とはいえ、味噌汁レベルの塩味はあるわけで、スープを飲めば飲むほど喉が渇くように思った。喉の乾きに耐えかねて、別の店でミックスジュースを購入。台湾ではフルーツ単体のジュースは売っておらず、ミックスジュースが一般的ということだった。私が飲んだのはパイナップルとアップルのジュースで、果物をその場で絞って作ったような味だった。


 昼食を終え、自由時間がまだあったので、台北101の百貨店の様子を覗いてみることに。すると、見事にハイブランドばかりが揃っており、迂闊に足を踏み入れることはできそうになかった。展望台へのエレベーターと、ロープウェイの猫空も、ここから乗ることができるようだったが、時間があまりなかったので今回は断念した。

ちなみに、台北101から徒歩5分ぐらいの場所に、四四南村というプチ観光スポットがある。昔の軍人村をリノベーションした地域らしい。時間の都合上中に入ることは出来なかったが、村の入口だけ写真に収めることにした。

▲四四南村の入口

 午後からの観光は、まず林安泰古民家園の散策である。ここは、200年ほど前に福建省から台湾へ渡り、海運業で富を築いた林氏の邸宅だった場所だ。

 中国式の邸宅と庭園、四阿が広大な敷地に点在しており、なかなかの写真映えスポットである。そのためか、漢服のコスプレイヤーたちが大勢写真を撮りに訪れていた。中華ファンタジーに出てきそうな風景が見られるので、観光していて楽しいスポットだ。日本に観光に来た外国人が、日本の町屋を見てテンションが上がる気持ちと同じである。台北観光のオススメランキングにおいて、かなり上位に来ることは間違いない。

 古民家の次は、故宮博物館にて、中国の皇帝が所有していた宝物の見学である。この博物館の展示物は、戦時中に中国本土から疎開してきたものであり、中国4000年の歴史を見ることができる。

 展示物の中で1番の人気は翡翠白菜。そして2番が肉形石である。その他の展示物も、玉や宝石出できた色鮮やかな装飾品や茶器、酒器が多く、歴史に興味が無い人が訪れても楽しむことができると思われる。展示スペースは1階から3階まで、かなり広くとられており、ミュージアムショップのラインナップもかなり充実しているので、時間をしっかりとって観光する価値がある博物館である。

▲人気No.1 白菜
▲人気No.2 角煮
▲人気No.3 鍋

 その次は、丸山大飯店(グランドホテル)の見学に向かう。このホテルは、数多の国賓が宿泊してきた歴史を持つ、100%中国様式でたてられたホテルである。中に入ってみると、赤い柱、龍の飾り、金箔の装飾、煌びやかな中華風シャンデリアといった、正に中華といった内装だ。このホテル自体が台湾のランドマークの1つでもあるので、今回の旅の宿泊先候補に挙がっていたのだが、あいにく満室であった。もっとも、半分観光スポットでもあるせいか、実際泊まるとなると、ホテル内の人の多さが煩わしく感じられたかもしれない。

▲いかにも中華風のホテル

 ホテルを後にし、最後の観光スポットである士林夜市へ向かう。台北には7つ夜市があり、士林夜市が1番規模が大きく観光地化された夜市である。個人的には、もっとローカルな雰囲気が残った夜市にも行ってみたかったのだが、今回の旅程では厳しそうである。ツアー解散の前に、ガイドさんおすすめの胡椒餅のお店に連れて行ってもらった。あいにく写真に残すことは出来なかったが、胡椒等のスパイスの効いた肉の餡が入ったお焼きみたいなもので、かなり美味い。

▲故障餅が美味しい老張焼餅

 それ以外のガイドさんのオススメはソーセージと巨大唐揚げであったが、唐揚げはものすごい行列であったため、あえなく断念した。いや、どうしても食べたいという気持ちがあれば、長蛇の列でも気にせず並ぶところなのだが、夜市を歩いていると、食欲を急速に減退させるブツに定期的に遭遇するのである。そのブツとはつまり、臭豆腐である。臭豆腐とは、台湾を初めアジア圏では割と色々な国で食べられており、納豆菌と酪酸菌を混ぜた発酵液に豆腐を漬けた、世界の臭い食べ物ランキング堂々10位の食べ物である。味は意外と普通の豆腐らしいのだが、如何せん臭いがやばい。汚めの動物の臭いというか、なんというか、端的に言うと汚い公衆トイレの臭いがする。世界の臭い食べ物ランキングではまさかの納豆の方が臭豆腐より上位なのだが、これは全く納得がいかない。臭豆腐に比べれば納豆のにおいなど芳香剤のようなものだ。しかしこれも文化の違い、異国情緒であるともいえよう。

 そういう訳で、定期的に臭豆腐の臭いを嗅ぐことによって食欲が失われていき、珍しい食べ物やガッツリ系の食べ物をあまり食べられなかったのは少し残念だった。結局食べたのは胡椒餅とソーセージ、クロワッサンだけになってしまった。ゴーヤジュースや、謎の南国果実、得体の知れない肉を焼いたものや、謎の海鮮焼き、蛇肉のスープなど、面白そうな食べ物が沢山あったので、次に行くことがあればリベンジしてみたいところである。

▲まだ明るいが、かなりの賑わいを見せている。
▲蛇肉湯、鼈肉湯と書かれた看板。台湾で「湯」とはスープのこと。
日本でもすっぽんや蛇は食べられるが、少し珍しい部類に入る。
▲夜市の中に突然現れる廟。士林慈誠宮といい、道教の神である媽祖神が祀られている。
 なお、台湾の礼拝所には、必ずと言っていいほど電光掲示板があり、七色に光っている。

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会社員&イラストレーター。

仕事が嫌なので、海外旅行で現実逃避するのがやめられない。
しかし海外旅行のためにはお金が必要なので、仕事もやめられない…。

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