2024.4 台湾旅行記~その②~

十分と九份は半日あれば電車で余裕で行けた話と、迪化街は台北観光に組み込むべきだと思った話

2024.4.28

 3日目となる今日は、この旅の目玉である九份、十分へ、電車とバスを乗り継いで向かう。まずはホテルの最寄り駅である忠孝新生からMRT板橋線で南港駅に向かい、台鉄に乗り換えて瑞芳駅へ。瑞芳駅から平渓線に乗り換え、十分駅で下車。十分の魅力は、線路の両側ギリギリに立ち並ぶ屋台やお店の数々と、ランタン揚げである。線路上も普通に人が立ち入り、記念撮影やランタン揚げも線路上で行われるのがデフォルトだ。電車が来るとお店の人がホイッスルを吹いて教えてくれるので、皆慌てて避けるという具合である。そして、賑わう街並みスレスレをゆっくり走っていく列車の様子は、なかなかに台湾らしい風景だった。

 1時間ほど十分老街を散策し、再び平渓線で瑞芳駅に戻る。平渓線には、十分の他に猫村で有名な駅もあるのだが、九份をしっかり観光したかったこともあり、今回は通り過ぎることにする。

 瑞芳から九份老街までのバスは、時刻表などあってないようなものであるが、電光掲示板であと何分でバスが来るか教えてくれる。バスは曲がりくねった山道を10分程登っていくのだが、座れなかった場合は、体幹の強さが試されることになる点に留意が必要だ。
 さて、待ちに待った九份であるが、ここの見どころは軽便路と呼ばれるメインストリートと、賢崎坂と呼ばれる階段道、そして自称湯婆婆の屋敷である阿妹茶楼だ。軽便路は、かなりの長さがあり、狭い通路の両側に、赤い提灯と屋台、土産物屋がぎっしり立ち並んでいる。
 ここで屋台グルメを楽しみ、海外旅行の記念バッジを買い、茶芸館で台湾茶を楽しむというのが、実績解除すべきトロフィーだ。しかしここでもやはり、臭豆腐の強烈な臭いが我々の行く手を阻んだ。そもそも台湾の気候が暑いことに加え、臭い匂いが立ちこめ、屋台も衛生的ではなさそう…という状況下で熱々の料理を食べるというのは、あまりにも気が進まない行為である。

▲台湾らしさはゼロだがおやれな店内でいただくおやつ

 

 結局、最初に足を踏み入れたのは小綺麗な喫茶店になった。カフェラテ、柚子茶とプチパンケーキを優雅にいただく。店内は猫がモチーフの雑貨やアートで飾られており、屋台の雑踏に疲れた時には、このカフェは癒しになることだろう。

 さて、喉の乾きが収まったところで、写真スポットへと向かう。九份は赤いランタンでライトアップされる夕暮れから夜の時間帯が1番人気で、人混みも多くなるが、昼の2時頃は比較的混雑がマシなようである。賢先路の階段を降りていくと、九份といえばコレ!という、写真で見たのと同じ風景が広がっていた。急斜面に重なるように建ち並ぶ中華風の建物と、吊り下げられた無数の赤いランタンに、「これやこれや!」とテンション上がること間違いなしだ。

 ひととおり写真を撮り終え、バッジ探しと、屋台で食事をするべく来た道を戻ることにする。バッジに関しては、センスのいいものが全く売られておらず、妥協に妥協を重ねたものを購入した。しかし、翌日訪れた迪化街にて、とてもお洒落なバッジを見つけ、再購入することになろうとは、この時の私はまだ知る由もないのである。

 一方屋台飯に関しては、やはり臭豆腐の臭いが食欲を奪い取っていくが、なんとか小綺麗めの店舗に入店し、台湾風ローストチキンと小籠包を注文。小籠包は、日本で食べるものと少し味や形は異なるものの、そう大きく異なることはなく美味しい。ローストチキンは薄味で、添えてあるパパイヤの千切りと一緒に食べると、生姜のような風味がたされて味にアクセントが出る。ただ、チキンの鶏皮は分厚くてブヨブヨしており、少し脂っぽさが勝つように思った。

 満腹になったところで、九份茶芸館へ。九份が金鉱石の採掘で栄えていた時代の古民家を改装した茶芸館で、趣も抜群である。

 台湾茶を1種類、茶請けを1種類選ぶと、台湾茶の楽しみ方を教えてくれる。台湾茶は、同じ茶葉で6煎から8煎飲むことが出来るそうだ。良い匂いのする台湾茶と、美味しいお茶菓子に囲まれ、ゆったりとしたティータイムを過ごすことができた。

日没が近くなってきた頃合で、茶芸館を後にし、再び写真スポット激戦区へ。やはり昼間よりも圧倒的に人が多いが、これでも空いているほうだという。しかし、日が落ちた後のライトアップされた九份の姿は、昼間とはまた違った幻想的な雰囲気があり、混雑に負けずに写真に収める価値はあるだろう。

 とはいえ、あまり長居しすぎると帰りのバスはとんでもなく混むらしいので、目的の写真を撮り終えて直ぐに、瑞芳に引き返すことに。九份老街から台北までの直通バスもあるのだが、座れなかった時が地獄なので、瑞芳から大人しく電車で帰ることにする。運のいいことに、帰りのバスと電車では、ずっと座ることができた。

2024.4.29

 本日はついに台湾旅行最終日だ。フライトが15時15分発のため、午前中でサクッと回れそうな場所をいくつか訪れることにする。

 まずはMRT北門駅から徒歩5分ぐらいにある北門へ。こちらも台北では有名な部類に入るが、千と千尋の神隠しに出てくる赤いトンネルっぽい形の門が、市街地にポン!と建っているだけなので、何かのついでに見に行くぐらいで丁度いいだろう。

▲北門

 北門から駅まで戻り、反対方向に10分ほど歩くと、永楽市場と迪化街に到着。永楽市場というのは、ビルの2階が布ばかり取り扱うマーケットになっているのだが、古ぼけたABCクラフトという感じなので、個人的にはおすすめはしない。
 迪化街の方は、清代の街並みが残っている地区で、漢方の材料を扱う店がずらりと並び、なかなか台湾らしい街並みになっている。

▲漢方薬の材料と思われるもの
▲迪化街の街並み

 見た事のないキノコや果物を乾燥させたものや、素材が何か検討もつかないものが店頭で売られ、瓶詰めされた漢方薬が店内に所狭しと並んでいる様子は、中華風ファンタジーに出てくるちょっとあやしげな薬屋みたいな雰囲気がある。こういった店がいくつも軒を連ねているほか、お洒落なうつわや雑貨のお店も数軒あるので、市内で昔の台湾を味わいたい時にはうってつけの観光スポットといえるだろう。

 ひととおり見て回った後は、MRT大橋頭駅から台北、台北から空港へ向かうことに。

▲空港で食べた味のしないチャーハン

 空港で食べた台湾最後の晩餐は炒飯になったが、塩コショウと醤油を忘れたのでは?と思われる味わいだった。
 実働2日と半日の旅であったが、見応えのある観光スポットをかなり効率よく回ることができたように思う。公共交通機関がしっかり整備され、中国語を一言も話せなくても何とかなるので、個人旅行でも全く問題がない。

 あとは臭豆腐さえなければ、士林以外の夜市にも訪れたり、屋台グルメをもっと楽しんだりしたかったところであるが、これはもう致し方ないことである。臭豆腐の圧倒的な臭さの前に、我々は敗れ去ったのだ。
 もし次に台湾を訪れる時は、台南や澎湖諸島へ足を伸ばしてみるのもいいかもしれない。

 帰りの飛行機で思うのは、一刻も早く出汁のきいた味噌汁を飲み、白米を食べ、ゲームがしたいということである。明日仕事があることは、今は考えてはいけない。久々の和食への期待と、まだゴールデンウィーク本番が残っているという事実が、帰国の悲しみを和らげてくれる。
 どうやら今回は、夢の終わりこの世の終わりのような気持ちで関空に降り立たずとも良さそうである。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

ABOUT ME

会社員&イラストレーター。

仕事が嫌なので、海外旅行で現実逃避するのがやめられない。
しかし海外旅行のためにはお金が必要なので、仕事もやめられない…。

にほんブログ村
↑ランキング参加中

コメント

コメントする